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投資の見方が変わる「基準」の作り方|金額・期間・目的で考える

  • 迷う原因は「自分の基準がないこと」
  • 基準は「金額・期間・目的」のどれか1つでOK
  • 基準があると、試すときも見方が変わる

この前教えてもらった株式売買が疑似体験できるツール、ちょっと試してみたんですけど、数字が動いてるだけで正直よく分からなくて…

それ、すごくよくある。触ってみたはいいけど、どう見ればいいか分からないってやつ

増えたり減ったりしてるのは分かるんですけど、それを見て自分がどうすればいいのかというか…

『判断する基準』がまだないんだよね。だからただの数字に見えちゃう

あー、たしかに。基準…

今日はその基準の作り方を、ちょっとだけ話そうか

実際に触ってみたのに、「どう見ればいいのか分からない」と感じた人もいるかもしれません。 その理由はシンプルで、「自分の中の基準」がまだ決まっていないからです。投資は情報が多く、基準がないまま見ていると、どれを選べばいいのか分かりにくくなりがちです。 今回は、その「基準の作り方」をシンプルに整理していきます。今すぐ完璧に決める必要はありません。まずは、自分なりの見方を持つことを目指しましょう。

では、その「基準」はどう作ればいいのでしょうか。難しく考える必要はありません。いくつかの考え方の中から、自分に合いそうなものを1つ決めるだけで大丈夫です。ここからは、その作り方をシンプルに見ていきましょう。

なぜ迷いやすいのか

投資のことを調べると、サイトごとに言っていることが違って、かえって分かりにくくなることがあります。こう感じるのは自然なことです。

たとえば「おすすめのバイト」を調べても、人によってしっくりくる答えは違いますよね。たくさん稼ぎたい人、平日だけ働きたい人、スキルを身につけたい人。条件が違えば、答えも変わってきます。投資も似たところがあります。

自分の条件を決めないまま「おすすめの商品」だけを探すと、本当に自分に合っているかわからない。先に決めておくといいのは、商品そのものより、「いくらまでなら出せるか」「どれくらい続けたいか」といった軸。ここがぼんやりしていると、情報を集めても迷いやすくなります。

迷いやすさの理由は、情報の多さよりも「自分の条件がまだない」ことかもしれない

ルールは1つあれば十分

「自分の条件って、何を決めればいいの?」という話。ひとまず、次の3つのうちどれか1つだけで大丈夫です。

①毎月いくらなら出せそう?(金額)

バイト代やお小遣いから、ムリなく出せそうな金額を考えてみる。月500円でも1,000円でも構いません。生活が苦しくならない範囲が前提です。「余ったら投資」よりも「先に決めた額だけ投資」のほうが、続けやすくなります。

②どれくらいの期間を想定する?(期間)

半年なのか、3年なのか、社会人になるまでなのか。期間が長めに取れると、コツコツ続けるやり方の効果が出やすいとされています。逆に「3ヶ月で増やしたい」のような短い期間だと、値動きに一喜一憂しやすくなる傾向があります。

③なんのためにやってみる?(目的)

お金を増やしたいのか、社会や経済の仕組みを知りたいのか、将来の不安を少しでも減らしたいのか。目的によって、しっくりくるものは変わってきます。たとえば勉強目的で個別株に触れてみる人もいれば、コツコツ増やしたい場合に投資信託が使われることもあります。

3つ全部を一気に決める必要はありません。いま一番ピンとくる1つだけで十分です。

ルールは3つのうち1つでOK。完璧に決めなくていい。

ルールがあると、どう変わる?

ルールを1つ持っておくと、そのあとの動き方がちょっと見えやすくなります。

たとえば「月1,000円までにしておこう(金額)」と決めた人は、高額な商品に目移りしにくくなります。「とりあえず勉強のために(目的)」と決めた人は、値上がりランキングをぐるぐる追いかけるより、気になる会社の株を1つだけ眺めてみる、みたいな向き合い方ができるでしょう。

これは、前回触れたような練習の場でも同じで、ルールがあると見方が少し変わります。基準がないまま数字を眺めていると、ただの上下動にしか見えません。

しかし、「自分はこのくらいの金額を想定している」「勉強のために見ている」という前提があると、同じ数字でも自分ごととして読みやすくなります。

「これくらい動くんだ」「昨日はプラスだったのに、今日はマイナスか」といった感触を、ルールを持った状態で味わっておくのは、あとあと役に立つことが多いです。練習の段階で値動きの感じに慣れておくと、実際にお金を動かす場面でも、「こういうことか」と感じやすくなります。

ルール+練習で、値動きへの向き合い方が少し落ち着く

まとめ

軸がないまま情報や数字を眺めていると、どうしても迷いやすくなります。逆に、小さくても自分の中に基準があると、同じ情報でも意味のある情報として見えるようになります。

最初から完璧なルールを決める必要はありません。まずはひとつ、基準を持つところから始めてみましょう。

  • 迷う原因は「基準がないこと」
  • 基準は1つでOK(金額・期間・目的)
  • 基準があると試すときも分かりやすくなる

柴田 充輝
編集者
柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。