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2025.11.6

大学生のうちに知っておきたい「賢いお金の使い方」とは?

大学生のうちに知っておきたい「賢いお金の使い方」とは?

限られたアルバイト代をどう使うべきか、悩んでいる大学生は多いのではないでしょうか。
お金の使い方は価値観によって人それぞれであり、人生を豊かにするためにも賢く使いたいものです。

大切なのは、今の自分にとって必要なバランスを見極めることです。
「今を楽しむための支出」に充てたり、「将来のための貯金」をしたり、価値観に応じて決めるとよいでしょう。

本記事では、お金の専門家の視点から「今を楽しむこと」と「将来に備えること」、それぞれに潜むリスクを解説します。
そのうえで、大学生だからこそできる“賢いお金の使い方”を、具体例とともに紹介していきます。

【前提】お金は使ってこそ意味がある

お金はモノやサービスと交換するための手段にすぎません。
貯めこむことで将来の安心は得られるかもしれませんが、それだけでは生活の満足度を高めることはできません。

お金は、理想を実現したり将来の不安を和らげたりするための道具です。
将来に備えて貯めることも大切ですが、「どのように使うか」を考えることも同じくらい重要です。

特に大学生の皆さんは、社会に出る前の貴重な4年間をどう過ごすかによって、その後の人生が大きく変わってきます。
適切にお金を使うことで得られる価値や経験は、将来の自分への最高のプレゼントになるでしょう。

ただし、単純に「使えばいい」というわけではありません。
今を楽しむための支出と将来のための貯金、どちらにもメリットがあるからこそ、バランスを考えた判断が必要になります。

「今」を重視しすぎるリスク

目の前の楽しさだけを追求して衝動的にお金を使ってしまうと、大きなリスクがあります。
たとえば、アルバイト代をすべて飲み会や趣味につぎ込んでしまうケースです。

確かに楽しい時間を過ごせるかもしれませんが、収入をすべて使い切ってしまうと急な出費に対応できません。
「支払いに必要なお金がない!」という状況に陥り、借金に頼らざるを得なくなることもあります。

特に大学生活は自由に使える時間が多い分、誘惑も多くなりがちです。
きちんと自己コントロールしなければ、あっという間にお金はなくなってしまうでしょう。

さらに、就職活動の費用や体調不良による医療費、家具・家電の故障など、予期せぬ支出はいつ発生するかわかりません。
将来への備えを完全に怠ることで、本当に必要なときにお金がない状況に陥ってしまうのです。

「将来」を重視しすぎるリスク

一方で、将来のことばかり考えて過度な節約をするのも問題です。
大学生活でしか得られない貴重な経験を逃してしまうリスクがあるからです。

たとえば、友人との食事や旅行をすべて断り、サークル活動にも参加せず、ひたすら貯金だけをする生活を想像してみてください。
確かにお金は貯まりますが、人間関係が希薄になり、視野も狭くなってしまいます。

このように極端な節約をすると、大学生活が味気ないものになってしまいます。
自分の好きなことを自由に学び、交友関係を広げるチャンスを逃してしまうと、長い目で見たときに大きな損失になりかねません。

「大学生だからこそ楽しめること」にお金を使えば、一生の思い出を得られるかもしれません。
お金は貯めるだけでなく、適切に使ってこそ価値を発揮するという点を意識してみてください。

心が豊かになるお金の使い方【3つの実例】

① 自己投資に使う

自己投資とは、将来の自分の価値を高めるための投資です。
具体的には、専門書の購入やオンライン講座の受講、資格取得などが挙げられます。

たとえば、多くの人が持っていない知識やスキルを身につけることで、将来的に収入アップにつながる可能性があります。
スキルアップへの投資は、将来のリターンが期待できるうえ、学ぶ過程そのものを楽しめる点が魅力です。
専門性を高めたい分野の学習を通じて、自分の強みを伸ばしていきましょう。

② 人間関係に使う

友人や家族との食事、旅行、プレゼントなど、人間関係を深めるためのお金の使い方も重要です。
これらの支出は一見「消費」に見えますが、実は長期的な投資といえます。

大学時代の友人が一生の友人になるケースは少なくありません。
卒業後も良好な関係が続けば、幸福度にも大きく影響するでしょう。
月に1〜2回程度、友人との交流にお金を使うことで、かけがえのない人脈を築くことができます。
これは株式投資では得られない、お金以上の価値のある投資です。

③ 新しい経験・体験に使う

旅行やイベント参加、新しい趣味への挑戦など、経験にお金を使うことも大切です。
特に大学生は時間的な余裕があるため、長期の海外旅行や留学などにも挑戦できます。

近年人気の「推し活」も、有意義なお金の使い方のひとつです。
自分が価値を感じられる体験にお金を使えば、人生の充実度や満足度、心理的な豊かさを高められるでしょう。
「自分にとって本当に価値のあるもの」にお金を使うことを意識してみてください。

また、新しいことに挑戦することで、自分の適性や興味を再発見できるかもしれません。
こうした経験や能動的な姿勢は、就職活動での自己PRにも活かせる貴重な材料となるでしょう。

まとめ

お金を「貯める」ことも大切ですが、自分の人生を豊かにするために「どのように使うか」も同じくらい重要です。

心を豊かにするお金の使い方としては、専門書や資格取得などの自己投資、友人との食事や旅行などの人間関係への投資、そして旅行や推し活などの新しい経験・体験への投資が挙げられます。
これらは将来のリターンや一生の思い出につながります。

「今を楽しむこと」と「将来に備えること」、その両方のバランスを取ることが賢い選択です。
万人に共通する正解はありません。自分にとって本当に価値のあることに、お金を使っていきましょう。

柴田 充輝
執筆者
柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。