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2026.2.27

ローンの基礎知識

「スマホを分割払いで買った」「奨学金を借りている」という方もいるかもしれません。これらはローンに該当し、後から返済が必要になる仕組みです。手元にお金がないときにローンは便利な金融サービスですが、仕組みをよく理解せず無計画に借りてしまうと、将来的な返済負担が増える可能性があります。

この記事では、ローンの基本的な仕組みから、代表的なローンの種類まで解説します。金利の違いや返済方式など、知っておくべきポイントを押さえて、賢くお金と付き合える力を身につけましょう。

ローンの基本を理解しよう

大学生になると、スマホの分割払いや将来の奨学金返済など、ローンに関わる機会が増えます。しかし、仕組みをよく知らないまま借りてしまうと、思わぬ負担を抱えることになりかねません。まずは、ローンの基本をしっかり押さえておきましょう。

ローンとは「借金」のこと

ローンは、お金を借りて後から返済する仕組みのことです。有名なローンは「住宅ローン」や「カーローン」などでしょう。

ローンを利用する際に重要なのは、借りたお金(元本)だけでなく、利息の支払いが発生する点です。たとえば100万円借りた場合、実際には100万円以上を返すことになります。この「余分に払う分」が利息であり、お金を貸してくれた相手への手数料やレンタル料のようなものと考えてください。

金利の仕組みを知る

金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。固定金利は借りたときの金利が返済終了まで変わらないタイプで、返済計画が立てやすい点がメリットです。一方、変動金利は市場の状況に応じて金利が上下するため、利息が増えたり減ったりする可能性があります。

金利の差が、総返済額に大きな影響を与えることも覚えておきましょう。たとえば300万円を10年で返済する場合、金利が1%違うだけで総額は15万円以上も変わってきます。借りる前に必ず金利を確認し、できるだけ低い金利のローンを選ぶことが大切です。

返済方式の違い

返済方式には「元利均等返済」と「元金均等返済」があり、それぞれ特徴が異なります。元利均等返済は毎月の返済額が一定で、家計管理がしやすい方式です。ただし、返済初期は利息の割合が大きく、元本がなかなか減りません。

元金均等返済は、元本を均等に分けて返していくため、返済が進むにつれて毎月の返済額が減っていきます。総返済額は元利均等返済より少なくなりますが、初期の返済負担が重い点に注意が必要です。

なお、これらの返済方法の選択は、主に住宅ローンの契約時に判断します。

代表的なローンの種類

ローンには用途に応じてさまざまな種類があり、それぞれ金利や返済期間が大きく異なります。大学生のうちから知っておくべき、代表的なローンを見ていきましょう。

住宅ローン

住宅ローンはマイホームを購入する際に利用する商品で、一般的に最も金額が大きいローンです。数千万円という高額な借入になるため、返済期間は最長35年と長く設定されています(一部の金融機関では50年の商品もある)。

金利は比較的低めで、年0.5%〜3%程度が一般的です。ただし借入額が大きいため、わずかな金利差でも総返済額は数百万円単位で変わってきます。

自動車ローン

自動車ローンは、車の購入資金を借りる際に利用します。ディーラーが提携している信販会社を通す「ディーラーローン」と、銀行から直接借りる「銀行ローン」の2種類があります。

ディーラーローンは審査が比較的通りやすく手続きも簡単ですが、金利は年4%〜8%程度が相場です。一方、銀行ローンは金利が年2%〜4%程度と低めですが、審査が厳しく時間もかかります。

教育ローン

教育ローンは、大学や専門学校などの進学費用を借りる制度です。国が運営する「国の教育ローン(日本政策金融公庫)」と、銀行などが提供する民間の教育ローンがあります。

国の教育ローンは金利が年1%台と低く、比較的利用しやすいのが特徴です(世帯収入の上限があります)。民間の教育ローンは金利が年2%〜4%程度と高めですが、借入限度額が大きく、審査も柔軟に対応してもらえる場合があります。

奨学金

奨学金には返済不要の「給付型」と、返済が必要な「貸与型」があります。多くの学生が利用している日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金は、実質的にはローンと同じ性質を持っています。

貸与型には無利息の「第一種」と、利息付きの「第二種」があり、第二種の金利は年0.2%〜1%程度と低めです。ただし、卒業後すぐに返済が始まるため、就職できなかったり収入が少なかったりすると、返済が大きな負担になります。

なお、教育ローンは保護者が借りて翌月から返済が始まるのに対し、奨学金は学生本人が借りて卒業後から返済します。奨学金を借りる前に本当に必要な金額か、返済計画は立てられるかをしっかり考えましょう。

カードローン・フリーローン

カードローンやフリーローンは、使い道が自由で手軽に借りられるローンです。急な出費や生活費の補填などに利用できますが、金利は年10%〜15%程度と高く設定されています。

カードローンは、限度額内なら何度でも借入と返済ができる便利さがあります。一方で、借金をしている感覚が薄れやすく、気づいたら残高が膨らんでいることも少なくありません。安易に手を出すと返済に苦しむことになるため、本当に必要かどうかを慎重に判断しましょう。

まとめ

ローンは住宅や車、教育など人生の重要な場面で役立つ仕組みです。しかし、借りたお金には必ず利息がつき、返済義務が生じます。特にカードローンは身近な存在である一方、安易に借りると将来の自分を苦しめる原因になりかねません。

大切なのは、ローンの種類ごとの特徴や金利の違いを理解したうえで、本当に必要かどうかを冷静に判断することです。借りる前には必ず返済計画を立て、毎月無理なく返せる金額かをシミュレーションしておきましょう。

次回は、ローンを利用する際の具体的な注意点や、計画的に借りて賢く返済するためのポイントについて詳しくお伝えします。お金との付き合い方を学び、将来の選択肢を広げていきましょう。

柴田 充輝
執筆者
柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。